『理数系の子ども達』を育てる
北名古屋市少年少女発明クラブ
会長 鈴 木 建 吾

北名古屋市少年少女発明クラブは、理科学力の向上・将来の技術者育成を目的に、北名古屋市や市内の企業・団体等の皆さまから多大なご支援を賜り、また、小林前会長、矢吹前副会長を始め多くの指導員の皆さまのお力添えにより、平成21年9月の創立以来、クラブ員の規模が年々拡大していき、現在では全国でも有数の発明クラブへと成長していきました。これは北名古屋市の『誇り』と言えます。
さて、昨今、理科学力の低下が叫ばれる中、これからの日本では、「知力」と「道徳性」の優れた人を作ること、特に理数系の能力が高い人を作ることが必要だと思います。
その場所が発明クラブです。発明クラブは理数系の学びの場で、子どもの時に発明クラブの「ものづくり」を通して、発想の基礎を学び、様々な経験をすることで、より能力を上げることができるでしょう。
30年前に日本へ留学に来ていた友人の中国人は、とても優秀で、良く勉強し、非常に努力する人でした。当時、中国はまだ途上国で、経済力も大学も世界でトップクラスの日本は中国に対して多大な援助をしていました。その一つに国費外国人留学生の受け入れがありました。
彼は、国費外国人留学生として名古屋大学工学部の大学院に通い、卒業後は中国で大学教授になりましたが、彼の大学は、二流大学とされている東北工学院という名前でした。中国では一流大学とその他大学がはっきり区別され、特にトップクラスの大学は重点大学という称号が付けられています。
教授になった彼は努力して、学校のレベルを上げ、大学へ昇格させ、ついに一流大学の証である重点大学の称号を獲得し、東北大学(中国)になりました。その後、彼は学長を務めた後、中国の東北地方ナンバー3まで上り詰めました。
これは彼のたゆまぬ努力の証だと思います。
この彼のように、何事にも諦めず、努力し続けることが大切だと思います。
発明クラブに通う子ども達にも、活動を通じて得た様々な経験から、理数系の頭脳を高め、一歩一歩成長していただきたいと思っています。
また、何事も失敗を恐れず、最後までやり遂げる気持ちを忘れずに持ち続けてほしい。そして、いつかは成功して社会貢献できる喜びを感じていただきたいと願っています。